企業価値評価 バリュエーションの理論と実践 を買った【目次編】
最近、本業で新規事業検討をやっていることもあり、DCFによる企業価値・事業価値評価などに興味が出てきた。そこで、企業価値評価の良書と言われている、企業価値評価 バリュエーションの理論と実践 第6版を買ってみた。なお、本書は上下巻に別れており、内容に関しては以下の目次を参考にしてほしい。
企業価値評価 第6版[上]―――バリュエーションの理論と実践
- 作者: マッキンゼー・アンド・カンパニー,ティム・コラー,マーク・フーカート,デイビッド・ウェッセルズ,マッキンゼー・コーポレート・ファイナンス・グループ
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/08/26
- メディア: 単行本
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企業価値評価 第6版[下]―――バリュエーションの理論と実践
- 作者: マッキンゼー・アンド・カンパニー,ティム・コラー,マーク・フーカート,デイビッド・ウェッセルズ,マッキンゼー・コーポレート・ファイナンス・グループ
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/08/26
- メディア: 単行本
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目次
意外に目次が細かくWeb上に載っていないので、上巻、下巻どちらを買えば良いのかわからない人もいると思う。以下に上下巻の目次を記す。
上巻
- 第1章 なぜ、企業価値か?
- 1 株主価値創造とは何か
- 2 ステークホルダーの利害は一致させられるか?
- 3 株主資本主義はすべての社会的問題を解決できない
- 4 価値創造の原則を忘れることの危険性
- 5 根強い短期志向
- 6 本書について
- 第2章 価値創造の基本原則
- 1 成長率、ROIC、キャッシュフローの関係
- 2 価値創造におけるROICと成長率のバランス
- 3 現実化での実証例
- 4 経営に対する意味合い
- 5 ROICと規模を含有したエコノミック・プロフィット
- 6 価値創造の数理
- 第3章 企業価値不変の法則とリスクの役割
- 1 企業価値不変の法則
- 2 リスクと価値創造
- 第4章 株式市場の魔力
- 1 なぜ投資家の期待には際限がないのか
- 2 期待との際限なき戦いの実例
- 3 株主に対する総リターンの要因分析
- 4 株主からの期待を理解する
- 5 経営への意味合い
- 第5章 市場はすべて織り込み済み
- 第6章 投下資産収益率(ROIC)
- 1 ROICを高めるドライバ
- 2 競争優位性を築く要素
- 3 ROICの持続性
- 4 ROICに関する実証的分析
- 第7章 成長とは何か
- 1 売上成長のドライバ
- 2 成長と企業価値創造
- 3 なぜ成長を持続させるのは難しいのか
- 4 企業の成長に関する実証分析
- 第8章 企業価値評価のフレームワーク
- 第9章 財務諸表の組み替え
- 1 財務諸表の組み替え:基本的な概念
- 2 財務諸表の組み替え:実践編
- 3 専門性の高い課題
- 第10章 業績の分析
- 1 投下資産収益率(ROIC)の分析
- 2 売上高成長率の分析
- 3 信用力と資本構成
- 4 業績分析にあたって考慮すべきこと
- 第11章 将来の業績予測
- 1 将来予測の期間と詳細
- 2 良い企業価値評価モデルを作るための条件
- 3 将来予測の構造
- 4 補足事項
- 第12章 継続価値の算定
- 1 DCF法での継続価値算定式
- 2 エコノミック・プロフィット法での継続価値算定式
- 3 継続価値の解釈をめぐる問題
- 4 陥りやすい誤り
- 5 他のアプローチの評価
- 6 より高度な継続価値の算定法
- 第13章 資本コストの推定
- 1 WACC
- 2 株主資本コスト
- 3 税引後有利子負債コストの推計
- 4 目標とする資本構成を基に資本コストを推定
- 5 複雑な資本構成
- 第14章 企業価値から1株あたりの価値へ
- 1 非事業用資産の評価
- 2 有利子負債および有利子負債同等物の評価
- 3 ハイブリッド証券と非支配持分の評価
- 4 1株あたり価値の算定
- 第15章 算定結果の分析
- 1 モデルの検証
- 2 感度分析
- 3 シナリオの作成
- 4 企業価値評価の妙味
- 第16章 マルチプル法の活用法と注意点
- 1 複数事業を保有する企業は各事業部門の合計として評価する
- 2 将来の業績予想を用いる
- 3 経験豊かな実務家が使うマルチプル
- 4 NOPLATとEBITA
- 5 非事業項目の調整
- 6 適切な類似企業グループを使用する
- 7 代替的なマルチプル
- 第17章 事業単位ごとの企業価値評価
- 1 事業単位ごとの企業価値評価:手順と洞察
- 資料編
下巻
- 第18章 税金と企業価値評価
- 1 組み替えられた損益計算書における事業にかかる税金費用
- 2 現金ベースの税金費用の算出方法
- 3 組み替えられた貸借対照表における繰延税金
- 4 繰延税金の価値評価
- 第19章 営業外損益、引当金および準備金
- 1 営業外費用および一時的費用
- 2 引当金と準備金
- 第20章 リースおよび退職給付債務
- 第21章 資産収益率を測定する別の方法
- 1 価値に基づく資本収益率:ROICとCFROI
- 2 費用計上した投資の資産計上
- 3 ビジネスに必要な資本が皆無に近い場合
- 第22章 インフレーション下の企業価値評価
- 1 インフレの結果、価値創造が減少する
- 2 高インフレの過去分析
- 3 実質ベースと名目ベースでの財務予測
- 第23章 クロスボーダーの企業価値評価
- 第24章 ケース・スタディ:ハイネケン
- 1 ビール業界の動向
- 2 財務諸表の再構成
- 3 過去の業績の分析
- 4 将来の業績予測
- 5 資本コストの推定
- 6 継続価値の算定
- 7 算定結果の解釈
- 第25章 事業ポートフォリオ戦略と価値創造
- 第26章 価値創造のための業績管理
- 1 適正な粒度の採用
- 2 適正な価値評価指標の選定
- 3 価値評価指標の組織的な運用
- 第27章 M&Aによる価値創造
- 第28章 事業売却を通じた価値創造
- 1 事業売却による価値創造
- 2 なぜ経営者は事業売却をためらうのか
- 3 事業売却によって生み出される価値の算定
- 4 事業売却の形態の決定
- 第29章 資本構成、配当、自社株買い
- 1 実践的なフレームワーク
- 2 目標となる資本構成の設定
- 3 還元と資金調達の決定
- 4 ファイナンシャル・エンジニアリングによる価値の創造
- 5 資本構成の検討事例
- 第30章 インベスター・リレーションズ(IR)
- 1 IR活動の目的
- 2 本質的な価値vs市場価値
- 3 どの投資家が重要か?
- 4 投資家に耳を傾ける
- 5 業績のコンセンサス予想を達成する
- 第31章 新興国市場での企業価値評価
- 第32章 高成長企業の価値評価
- 1 高成長企業の価値評価プロセス
- 第33章 シクリカルな企業の価値評価
- 1 株価の推移
- 2 シクリカルな企業の価値評価アプローチ
- 第34章 銀行の企業価値評価
- 第35章 経営の自由度
- 1 不確実性、自由度、そして価値
- 2 自由度の管理
- 3 自由度を価値評価する方法
- 4 自由度の価値評価の4つのプロセス
- 5 リアル・オプション法とディシジョン・ツリー法:数値計算例
以上が上下巻の目次で、第1章から第7章までが原理編、第8章から第17章までが実践編、第18章から第24章までが上級編、第25章から第30章までが管理編、第31章から第35章までが応用編となっている。